第1回 情報に振り回されすぎて、自己の就活ができていない!
第2回 業界研究・企業研究が浅すぎる!
第3回 マニュアル的な対策で失敗する!
第4回 ポートフォリオを作る事!
第5回 企業訪問の最低ルールを身につける!
第6回 “不合格”を気にするな!
第1回 情報に振り回されすぎて、自己の就活ができていない!
就職活動の季節を迎えると、いたるところでセミナーや合同説明会などが開催されます。
一体どの情報を信じていいのやら・・・。ましてや企業の会社説明には明るい未来しかないような綺麗な文言が並びます。さてさて実態は・・・。
セミナー等で就活に関する講師や情報通の方々がこのような発言をよくされます。
『今年は買い手市場で昨年よりも一層厳しくなる。』・・・とか
『文系の女子は強みがないと厳しい。』・・・とか
『今年の就活はどこの企業も早期に終了する見込みだ。』・・・とか
私はサポートしている学生に言います。 『一切気にするな!』と。
どのような状況でも受かる人は受かるのです。その逆でダメな人はダメなのです。
肝心なことは、自己の就活に有用な情報が集められているかどうかです。確かに今の就職活動は情報戦の体を拭いきれません。しかし、情報に踊らされては本末転倒です。情報は活用するものなのですから。
付け加えて先輩の “成功体験談” には注意が必要です。
ほんの1年前には自身も必死に就職活動をしていたはずなのに、まるで武勇伝のごとく成功体験を語る人がいます。
実は本人もなぜ内定が取れたのかは正直なところよくわかっていないはずです。人事もそれは本人に明かしません。
成功事例の一つ程度として留めておくのが無難でしょう。
ネット情報はさらに注意が必要ですね。
第2回 業界研究・企業研究が浅すぎる!
会社研究と言うと “どこを受けるか” のための研究で終わってしまっている人がほとんどです。 “どこを受けるか” のための研究にいくら時間をかけても、実は結果とは基本的に無関係ですね。ホントの企業研究はその先にあるのですが、多くの学生さんがそこに辿り着けていませんね。
例えば・・・
・組織図を見ればどのような仕事があるのかがかなり具体的かつ正確につかめます。
・人事評価制度がわかれば、求められている人材像や業務スキル・ヒューマンスキルに察しが付きます。
成果主義の結果重視経営なのか、人材育成型の経営なのかも明白です。
・職場を見学できれば業務における指示命令関係や日々の人間関係が見えてきます。
企業研究は最低でも以下の点くらいはしっかりと押さえておきたいですね。
・企業の風土や価値観と、自己の特性との相性
・仕事の種類と、自己の特性との相性
・求められている人材像
・会社の短期・中期・長期ビジョンと自己の志望動機・将来ビジョンとの整合性
面接で福利厚生について質問しようものなら、人事担当者は呆れてしまいます。 だからと言って、会社案内に書いてあった『グローバル化』を全面にアピールしても、就活というシーンのリアリティに欠けることもよくあります。
是非一緒に本物の企業研究をしましょう!!
第3回 マニュアル的な対策で失敗する!
就活の時期は面接官をやることがよくあるのですが、良くも悪くもマニュアル通りの無難な解答をする学生さんばかりですね。模範解答のオンパレードです。E・Sもとりあえずはよくできています。
ただし面接官は全てお見通しです。面接官も対策マニュアルは熟知していますし、模範解答には飽き飽きしています。模範解答をした場合にはさらに質問で掘り下げ、本音を引き出します。マニュアル的に書いた模範E・Sなどは質問していくうちに話のつじつまが合わなくなってくることしばしばです。早い話がバレバレなんです。
それよりは本当の自分を見てもらいましょう。あえて弱みを伝える必要はありません。自分の一番の強みや聞いて欲しい話を、情熱を持って伝えることが大事です。
面接官として感じることは、話の内容も然ることながら熱意や一生懸命さ、迫力です。『この人を採用したい!』と思わせるのは、マニュアル的解答ではなく皆さんの“人材力”です。
“私らしさ”・“私だけの強み”・“私だけの魅力”を核に置いて、就活の準備を進めてはどうですか・・・?
第4回 ポートフォリオを作る事!
就活の解禁時期を迎えると、皆が一堂に大手有名企業や人気企業に殺到します。選考の時期を迎え、残念ながらもれてしまった人達が一斉に次ランク(レベル)企業に群がります。そして同じような行動が内定を取れるまでランクダウンしながら繰り返されます。
残念ながら内定を取れなかった企業でも、もし受験するタイミングが違っていたら内定を取れたかもしれないというケースが実は多いんです。これはひとえに戦略ミスです。
大手を受けることがいけないのではなく、受験企業のポートフォリオが組めていないことの問題です。
自分の中ではさほど優先順位の高くない志望企業でも、早い段階で内定をもらえることができたなら、それ以降の活動が大きく変わってきます。大胆な戦略を取ることも可能になります。
是非、ポートフォリオを作成して戦略的な就職活動にしていって下さい!
第5回 企業訪問の最低ルールを身につける!
皆さんが就活で訪問する企業は学生時代とは違う厳しいルールで動いています。「まだ学生だから」と言って舐めて掛かると門前払いを喰らいます。社会人のルールで企業に接することは重要なことです。
一例として、最近面接に遅刻する学生さんをよく見受けます。ITが発達したおかげで、誰でもスマホの地図検索機能を使っています。面接当日も最寄りの駅を降りてからスマホで企業の場所を探し走り回っているのです。結果は遅刻。
社会人のルールで言うと、絶対に遅刻できない面接ならば早めに着いて企業の場所を一度確認し、時間を調整して遅れることなく訪問するくらいが当たり前です。営業マンなら誰でもやっている常識です。
その他にも社会人としての常識やルール・マナーは沢山あります。企業の方との真剣勝負に望むための準備が少し欠けているかもしれませんね。
第6回 “不採用”を気にするな!
第1志望の企業から“内定”が取れればBESTですが、現実にはいくつもの企業にトライすることになる方がほとんどでしょう。人によってはいくつ受けても“内定”がもらえず、悩みこんでしまう人も見受けられます。
『何社受けても“内定”がもらえない。もうダメなんじゃないか・・・』と。
ここでくれぐれも言っておきたいのですが、“不採用通知”をそんなに気にすることはないんです。いくつも企業を受けたとしても、企業毎の採用基準が同じで不採用になったわけではありません。多く受験したからといって、合格率が上げるわけでも決してありません。たまたま受けた企業の選考基準と合わなかっただけと考えればいいんです。ましてや皆さんの人格を否定するものでは決してありません。
現に、ある学生さんの話ですが一般事務職をいくつも受けてダメだった人が最後の最後で某超大手企業に専門技術職で合格しました。戦略の問題もありましたが、最終的には仕事との“相性”でした。驚きの大成功です!
皆さん一人ひとりと合う会社は必ずあります。その出会いを見つけ出すのが就職活動ではないでしょうか。
就活の必勝法は “数” の問題ではなく“質” の問題ですから。